2022/03/31 18:00

キダチアロエ🌿〜アロエの特性など〜

   



 

キダチアロエの「キダチ」は「木立」を意味しています。まるで、木の幹から枝が伸びているかのように茎から葉が広がっていることから、そう呼ばれるようになりました。


世界三大美女のひとりであるクレオパトラの美貌はアロエでつくられたといわれています。クレオパトラは、アロエの樹液をベースにしたジェルや化粧水をつくって肌に潤いを与え、エジプトの強い日差しから美しい肌を守っていたそうです。


日本には、鎌倉時代にすでにアロエが伝来していたという記録があります。

​江戸時代には「盧薈(ろかい)」という名前でアロエが漢方薬として用いられていたとの記録があります。


●美肌効果

アロエには肌の調子を整えるための様々な働きがあります。そのひとつが、肌の生まれ変わりの周期を整える働きです。肌は、表面に近いところから表皮・真皮・皮下脂肪組織という3つの組織に分けられます。この表皮で起こる細胞の生まれ変わりのことを、ターンオーバーといいます。

表皮で生まれた細胞が表面に押し上げられ、最後に垢となって剥がれ落ちるまでの期間が約28日間であることが理想的なターンオーバーの周期だといわれています。しかし、紫外線や加齢などで肌の水分を保つ力が低下すると、表皮にある古い角質が固くなり、剥がれ落ちなくなります。アロエには、ターンオーバーの周期を整え、理想的な周期に近づける働きがあるといわれています。


肌の弾力と潤いの元は、動物性たんぱく質のコラーゲンです。コラーゲンは真皮に存在し、肌を内側から支えることで肌にハリや弾力をもたらします。

ヒトの体の中では古くなった硬いコラーゲンが分解され、やわらかく新しいコラーゲンが日々つくられます。しかし、加齢とともにつくられるコラーゲンの量は減少し、肌からハリや弾力、潤いが失われてしまいます。

アロエから抽出したエキスを肌に塗ると、肌のコラーゲン量が増えたという研究結果があります。さらに、食用として摂取しても効果が得られるということが確認されたため、アロエを内と外の両方から摂取することが効果的だと言われています。


●美白効果

アロエにはシミやそばかすを薄くし、肌に透明感を与える美白効果があります。

アロエに含まれるアロエシンという成分にはビタミンCと同じぐらいの美白効果があり、メラニン色素をつくるチロシナーゼの働きを抑えるといわれています。また、シミ・そばかすを予防するだけではなく、細胞の生まれ変わりを促進し、メラニン色素を肌の外へと追い出すことから、既にできてしまったシミ・そばかすを消す効果も期待できます。


●火傷などの傷を治癒する効果

アロエの葉内部の半透明な葉肉部分には、日焼けなどの軽度の火傷に伴う痛みを緩和し、傷の治癒を促進する効果があります。葉肉部分を患部に直接あてるようにして使用することで、応急処置ができ、きれいに治ってしまうため、アメリカの家庭ではアロエが常備薬として植えられています。

火傷やケガをすると、皮膚に炎症が起こりますが、それをアロエに含まれるサルチル酸や糖タンパク(ベレクチン)が抑えます。次にビタミンCや多糖体などが皮膚の細胞を活性化し、免疫を調整する成分が皮膚の修復と再生に働きかけます。このように、様々な成分が一緒に働くことで炎症がおさまり、もとの正常な皮膚の状態に戻ります。


※善玉菌とは、ヒトの腸内にすむ細菌の一種です。健康に役立つ働きを行っており、もともと大腸にすんでいる腸内ビフィズス菌や乳酸菌、腸球菌などが善玉菌といわれます。]

※悪玉菌とは、ヒトの腸内にすむ細菌の一種です。増えすぎると体に悪い影響を及ぼすと考えられており、ウェルシュ菌、ブドウ球菌、緑膿菌などが悪玉菌といわれます。]